『それでも町は廻っている』石黒正数 1巻【bk1】 2巻 【bk1】

もう2週間以上前に買ったんだけど、コレは面白かった。Webでの評判がよかったという理由で買ったんだけど「メイドもの」という時点で正直不安だったのだが、杞憂。つーかこれを「メイドもの」と呼ぶ勇気は自分にはない。
基本的にはドタバタ系ギャグマンガ。時々シュール系。みたいな感じでしょうか。寂れた商店街の怪しいおばばが経営する寂れた喫茶店が舞台。主人公の歩鳥はこの喫茶店でウェイトレスのアルバイトをしている高校生。特に意味もなく客寄せのためだけにメイドの格好をさせられている。この喫茶店を舞台に、超天然行動予測不能の歩鳥を軸に、おばば、幼馴染の魚屋の息子・真田、真田に惚れていて無理やりウェイトレスのバイトを始めた辰野などが繰り広げる日常のドタバタを描いている。
一話完結形式でしっかりとまとまっており、とにかくテンポよくキャラとストーリーが動くので、安心して笑って読める。雰囲気としては『菫画報』と『よつばと!』の中間くらいの感じ。天然キャラが周りを巻き込むんだが、周りも天然だから被害は拡大するけど和やか。だけど決してイライラはしない。マンネリ化せず一話ごとに切り口が変わっていたり、うまいことパロディで使ったりしていて飽きないのもいい。
画風とかはイマ風なんだけど、なんというか安心して読める古い作風のギャグセンスなのかもしれない。アレンジはしっかりと現代風ですが。最近のギャグマンガでは一押し。オススメです。

それでも町は廻っている 1 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 1 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 2 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 2 (ヤングキングコミックス)