ロリコン映画『ピクニック at ハンギング・ロック』

某所でロリコン映画ネタが書いてあって、それを読んで触発されて思い出したのが『ピクニック at ハンギング・ロック』という映画。『刑事ジョン・ブック 目撃者』、というか『いまを生きる』とか『トゥルーマンショー』の監督であるピーター・ウィアーが1975年に撮った作品なんだけど、おそらく『刑事ジョン・ブック』の好評を得て(1985年公開)、1986年に日本で公開された。
この当時、いっぱしの映画マニアを気取っていた勘違い少年の私は、この映画がマニアの間でカルトな受け方をしている、ということは知っていたが、それだけで見るつもりはなかった。ただ、この映画がオーストラリアで実際に起きた女学生失踪事件をモチーフにしており、ただひたすらに女学生たちを美しく撮っている、ということを知って(確かぴあ情報)見に行った記憶がある。金髪美少女ハァハァというわけだ。単なる変態である。
で、映画はというと、確かに映像はとても綺麗だった。ピーター・ウィアーは『刑事ジョン・ブック』でもアーミッシュの生活を美しく撮ったし、後の『いまを生きる』でもどこか懐かしさを感じさせる寄宿舎での若者たちの生活を描いた。この『ピクニック〜』ではタイトルが示すように、オーストラリアの美しい自然の中でピクニックする女学生たちがとにかく美しい。(下世話な)エロさはあまりないが。
でもね、この映画ハッキリいっちゃえばそれだけなんだよね。美しいだけ。実際の事件を基にしていて、確かに女学生が失踪するんだけど、サスペンス的な雰囲気にはならないし(むしろゴシック)、事件も結局解決しないのだ。なので、女学生たちのピクニックが終わってからは中学生だった自分(というか思春期の自分)には退屈なだけになってしまい、半分寝ていた気がする。後年、BSで放映された時も同じようにピクニックのシーン以降はチャンネルを変えてしまった。
なにがいいたいかというと、「まあロリコンなら見ておけ」ってことです <身も蓋もない。