『テレキネシス -4-』芳崎せいむ/東周斎雅楽 【bk1】

これにて最終巻。芳崎せいむらしい、最後まで「ええ話」でうまくまとまりました。なんか3巻くらいからはテレキネシスに訪れるサラリーマン達の悩みが重過ぎて同じ作者の『Open Mind』かと思ってしまった。段々と映画との関連付けも厳しくなってきたし、これで終わりでよいのではないでしょうか。結局華山の父親の映画もどんなもんだったかよくわからんし、本体のストーリーはあってなきが如しでしたね。まあ『金魚屋古書店』同様、それで別にいいんだけど、無理やりまとめようとした分、粗が目立ってしまったのは残念。この巻で紹介されていた映画で、見てみたいものは『セント・オブ・ウーマン』かな。『俺たちは天使じゃない』はホントに名作だから見るべき。あ、デ・ニーロとショーン・ペンのほうではなく、ハンフリー・ボガードの方ね。ポワロ俳優としても有名なピーター・ユスティノフがまたいい味出してます。