『それでも町は廻っている -3-』石黒正数 【bk1】
ダメだ。電車の中で読んではいけなかった。何度も何度も大笑いしそうになりながら耐えている自分が哀しかった。家で読んで存分に大笑いすりゃよかった。まったくテンション下がらず(テンションが高いマンガでもないんだが)、相変わらず歩鳥の天然ぶり、というか町の人全員の天然ぶりに笑いまくり。
ギャグマンガは基本ネームが命みたいなところがあるんだけど、このマンガのネーム、というか台詞回しのテンポはホントに素晴らしい。漫才かコントを見ているようで、非常にセリフと間が計算されていて笑いつつも感心してしまう。もちろん、テンポと間はあくまでもマンガとしてのものであって、これをそのまま漫才とコントにしたって面白さがそのまま活きるわけではないのだが、読者がマンガを読むスピード、コマ間を移動する視線の動きまで含めてとても計算(というとあざとい気もしますが、創作者としての正しい計算ね)されたマンガです。って、なんか夏目房之介っぽいこと書いちゃった。
- 作者: 石黒正数
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2007/08/03
- メディア: コミック
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