前回の日記でACL優勝!なんていう景気のいいことを書いたわけだけれども、日曜日にいざさいたまスタジアムに出かけたらスコアレスドロー…。今年4回見に行って一度も勝ってませんorz。疫病神は私なのか?
あわよくば優勝、なんて思っていたのが鹿島との勝ち点差4まで迫られちまいました。おまけに今日こそは田中達也が出場すると信じて行ったのに、出場どころかベンチにすら入っちゃいねえ…。これまた今年4回目にして一度も達也の姿を見ていません。背中の11番が泣いてるぜ。やはりフロンターレ戦でワシントンが出場停止になったことを喜んだのがいけなかったのか。
とまあ、かなり凹んだわけですが、今週の土曜の鹿島との直接対決も見に行く予定。勝てば文句なしにその場で優勝が決まる。引き分けだとガンバ次第。とにかく勝ってくれると信じています。できれば達也も出て欲しい。ホーム最終戦だし、優勝の場に居合わせたいなあ。
で、サッカー後は新宿まで出て飲み会。ただ、待ち合わせの時間まで結構時間があったので、ちょうど眠かったこともあり山手線を一周して時間を潰しました。この季節、電車は暖かいしお金もかからないし*1、こりゃあいい時間潰しだ。
前日から急に冷え込んだせいか、女性陣お二人が体調を崩して不参加となりましたが、6名でイタリアンを食いまくり。メニューが出てきて1分足らずで皿が空、みたいな状況でした。相変わらず面白い話が沢山聞けましたが、今回は特定の本の話題を深く突っ込んだ会話もできて、ちょっとした読書会の様相を呈し、これがまた面白かった。これだけの読み手が集まって作品について語ると、面白くないわけがない。大変ためになりました。えーと、あと某氏を無闇に弄るのは以後気をつけたい。
そんな感じの週末でしたが、それにしても急に寒くなった。今週から出勤に際し、コートを着ています。そういや土曜日に慌ててコタツ布団と毛布をクリーニングに出しに行ったら、「2週間かかります」と言われてマジビビる。来週末まで風邪引かないように頑張らねば。

*1:本当は乗り越し金額がかかります

『水底の骨』アーロン・エルキンズ 【bk1】

ケルトン探偵ことギデオン・オリヴァーものの第11作目。シリーズの3作目くらいまでは『このミス』などでも毎回上位にランクインしたし、人気もあったと思うのだが、いったん間が開いてしまってからの復活は殆ど話題になっていない。個人的には相変わらず好きなシリーズなので、読み続けている。
図らずもシリーズが登場してからのこの20年近くの間に、ミステリ界は変容を遂げていて、本シリーズは当初とほぼ姿を変えないまま書き続けられているので、ミステリ界の変容についていけなかった(行く気もないだろうが)、ということなのだろう。それくらい、いい意味でマンネリな11作目である。
今回の舞台はハワイ。妻・ジュリー、親友のジョン・ロウというお馴染みのメンツで事件にぶち当たる。さすがに11作目ともなると、「ギデオンの行く先、事件は起こる」というのがネタにもなっているわけだが、このシリーズのよさは、あくまでもギデオンは「骨」を鑑定するわけなので、目の前で起こったばかりの事件に素人探偵が首を突っ込む、という形式にならないで済むことである。
本作では、10年前に行方不明になった人物の遺体が発見され、それをギデオンが鑑定する、というのが発端になっているわけだが、残念ながら骨の鑑定はこれだけで、あとは純粋に推理がメイン。初めてハワイ出身であることが活かされたジョンの造型もあり、事件を真っ向から推理する展開は楽しめるのだが、やはりギデオンは骨から何かを見つけ出してナンボであるので、その部分に関しては物足りなさが残ったことも事実。
とはいえ、このシリーズを通しての魅力である軽い雰囲気とギデオン、ジュリー、ジョンの会話、そして人を食ったような展開は、いつもながらの面白さを提供はしてくれる。派手ではないし、尖った部分もないが、安心して読める。シリーズ中期の作品にはやや無理やりな感もあったのが、ここにきてまた安定感は増した感すらある。
骨がもたらす真相については、予想通りのオチが待っているのだが、逆にそれがなんとも心地よい。気を張って読むタイプのミステリではないが、気楽に読めて楽しいこのシリーズは、現代のミステリの中では貴重なシリーズだと思う。本格(?)だしね。

水底の骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

水底の骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

『PLUTO -5-』浦沢直樹 【bk1】

ゲジヒトの人間殺しの真相、そして天馬博士、さらにはヘラクレスプルートゥの戦い、という形でめまぐるしく展開する。最近の浦沢作品の中ではテンポよく進んでいる方だと思うが、もしかしたらまだまだ焦らされるのかなあ。「憎悪」のシミュレーションというのが、現代的で、なおかつ長崎尚志らしくて面白い。
ただ、浦沢直樹にしては珍しくゲジヒトの回想部分に関しては、現在の時間との区切りがややわかりにくい。多少混乱させるのは意図的にだろうが、もう少し分かりやすくてもよかったんじゃないだろうか。この辺は高度なマンガリテラシーを読者に求めているなあ、と思いました。

松本隆コンピレーション『風街少年』『風街少女』

松本隆世代の私にとってはたまらんコンピレーションではあるのだけれど、個人的には「なぜアレが入っていない!」というものが多すぎて、微妙に不満。とはいえ、懐かしいものに関しては今では手に入れるのも一苦労、というものが少なくないので買いますが。
しかし、松田聖子の『赤いスイートピー』はいくらなんでも入れて欲しかった。『蒼いフォトグラフ』も大好きだけどさあ。
ちなみにジャケットが羽海野チカ。はまりすぎ。

松本隆WORKSコンピレーション「風街少年」

松本隆WORKSコンピレーション「風街少年」

松本隆WORKSコンピレーション「風街少女」

松本隆WORKSコンピレーション「風街少女」

Amazonが電子ブック『Kindle』を発表

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0711/20/news013.htmlITmedia
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20361390,00.htm(CNET)
SONY東芝Panasonicといずれも大失敗に終わってきた電子ブックの世界に、遂にAmazonが登場。これまでとの一番の違いは、この機械単体でコンテンツの購入までが可能になった、という点だろう。そして、Amazonはコンテンツの量では一日の長がある。そして、新聞や雑誌の講読ができる、というのが何より大きい。個人的にこの分野でのキラーコンテンツは新聞だとずっと思っていたので(電車でデカイ紙をめくらずに済むし手も汚れない)。
果たしてこのマシンが電子ブックの未来を変えるのかどうかは今のところ正直微妙であるが、まさか今更この分野に乗り出してくる会社が現れるとも思っていなかったので衝撃は大きい。
ただ、ベゾス自身が「完成された媒体」と断言する「本」という媒体にどこまで取って代わることができるのか。残念ながら当面日本での販売はないようだが、しばらく動向はチェックしていきたい。

横溝正史の生原稿が見つかる

http://sankei.jp.msn.com/life/trend/071120/trd0711201745007-n1.htm
犬神家の一族』、『八墓村』といった代表作だけでなく、未発表原稿まで見つかったそうです。12月1日から二松学舎大学で一般公開とのこと。これは横溝ファンならずとも見てみたいですな。