『午前三時のルースター』で第17回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞してデビューした垣根涼介の三作目。吉川英治文学賞、日本推理作家協会賞、大藪春彦賞のトリプル受賞という偉業を成し遂げた。 ここ数年、ブラジルをはじめとする戦後の南米へ…

『人間の手がまだ触れない』ロバート・シェクリイ 【bk1】以前に一度「読みたい」と思ってはいたが、すっかり忘却していた。この度ハヤカワ文庫で復刊。これを機会に読んでみたい。 人間の手がまだ触れない (ハヤカワ文庫SF)作者: ロバートシェクリイ,Robert…

『気まぐれコンセプト クロニクル』ホイチョイプロダクションズ 【bk1】遂に出た！。『ビックコミックスピリッツ』にて25年もの長期に渡って連載中の『気まぐれコンセプト』を一冊にまとめた本（ただし残念なことに全てではないらしい）。注釈も充実している…

『最愛』真保裕一 【bk1】な、なんという真保裕一らしくない表紙。そして帯に踊る「恋愛長編」の文字。凄く不安。と思っていたら早速某所で某氏が厳しい感想書いてました。いやまあ、真保裕一の作品は文庫で全て読むことになってるんでいずれは読むと思いま…

『ワイルドソウル （上）』垣根涼介 【bk1】 『ワイルドソウル （下）』垣根涼介 【bk1】めっさ面白かった。大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞のトリプル受賞は伊達じゃねえ。 ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫)作者: 垣根涼介出版社/…

『夏の魔法』北國浩二 【bk1】後味どころか全編が苦い。タイトルの意味があまりにも辛すぎる。 夏の魔法 (ミステリ・フロンティア)作者: 北國浩二出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/10/24メディア: 単行本（ソフトカバー）購入: 1人 クリック: 12回こ…

『黄色い涙』永島慎二 【bk1】永島慎二の『若者たち』が『黄色い涙』として来年映画化されるらしく、復刊。タイトル変えるのはどうかと思うけどね。『漫画家残酷物語』も復刊してくれればいいのに。ブッキングは高いよ。 黄色い涙作者: 永島慎二出版社/メー…

『上高地の切り裂きジャック』島田荘司 【bk1】これ、普通にミステリとしてダメだろ。論理が破綻してます。『ネジ式〜』の後だけに落差の酷さに愕然。 上高地の切り裂きジャック (文春文庫)作者: 島田荘司出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/11/10メディ…

『現代漫画博物館 1945-2005』 【bk1】結局買ってしまった。4,410円は高いが、歳をとったせいか、こうした資料価値のあるものは手元においておきたい衝動に抗えなくなってきた。 現代漫画博物館作者: 小学館漫画賞事務局,竹内オサム出版社/メーカー: 小学館…

『少女七竈と七人の可愛そうな大人』桜庭一樹 【bk1】私にはこの小説を楽しむため（理解するため？感じるため？）の決定的な何かが欠けているようにしか思えない。ちとショック。 少女七竈と七人の可愛そうな大人作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 角川書店発…

『WordPressサイト構築スタイルブック 』エ・ビスコム・テック・ラボ 【bk1】昨日のワークショップの影響で、やはり仕事とは別のなにかをやってみたくなったので。やはりWordPressに手を出してみようかと。 WordPressサイト構築スタイルブック―デザイナーの…

『上高地の切り裂きジャック』島田荘司 【bk1】 上高地の切り裂きジャック (文春文庫)作者: 島田荘司出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/11/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (21件) を見る

『シャドウ』道尾秀介 【bk1】 シャドウ (ミステリ・フロンティア)作者: 道尾秀介出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/09/30メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 38回この商品を含むブログ (161件) を見る

小路幸也ことRE-QUINさん（だから逆だって）の9作目。もう9作目ですか。いい刊行ペースで出てますなあ。『東京バンドワゴン』が5刷だそうでおめでとうございます。これで今度会ったら堂々と「奢ってください」と言える ＜オイ。 作品的にはとても良かった。…

新文化より。 11月13日から顧客間取引のマーケットプレイス上で、1920〜1980代に発売されたISBNコードのない古書約90万点をラインアップ。古書需要の拡大に応える。 うーむ、これはオンライン古書店的にはキッツイ話な気もするが。目当ての本を探し安くはな…

『写楽百面相』泡坂妻夫 【bk1】 写楽百面相 (文春文庫)作者: 泡坂妻夫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/12/06メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (12件) を見る

『新日、K-1、PRIDEタブー大全』タダシ☆タナカ／シュート活字委員会編 【bk1】これは凄く読みたい気持ちと読みたくない気持ちがぶつかり合うなあ。裏を知って幻滅するのは嫌だけど、PRIDEとフジテレビ問題とかはどうしても気になってしまう。 新日、K-1、PRI…

『ソフトタッチ・オペレーション』西澤保彦 【bk1】久々すぎるチョーモンイン・シリーズ。何年ぶり？。文庫落ちまで待てない気がする。 ソフトタッチ・オペレーション (講談社ノベルス)作者: 西澤保彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/11/08メディア: 新…

『シャドウ』道尾秀介 【bk1】やっと大きな書店に行くことができたので買えた。つーか飯田橋はホントに書店不毛地帯だなあ、と思ったよ。さて、読むか。 シャドウ (ミステリ・フロンティア)作者: 道尾秀介出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/09/30メデ…

『東京公園』小路幸也 【bk1】まさかいきなり二章目で泣かされるとは……油断した。 東京公園作者: 小路幸也出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/10/28メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (42件) を見る

計13冊。私にしちゃかなり多い。今年の最高記録。面白い作品が多いとやはり読書は進むねえ。 『天使のナイフ』薬丸岳 『ハマースミスのうじ虫』ウィリアム・モール 『終末のフール』伊坂幸太郎 『数学的にありえない（上）』アダム・ファウアー 『数学的にあ…

『一瞬の風になれ 3 ドン』佐藤多佳子 【bk1】 一瞬の風になれ 第三部 -ドン-作者: 佐藤多佳子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/10/25メディア: 単行本 クリック: 24回この商品を含むブログ (244件) を見る

幸せだった。オレはもうどうしようもなく幸せだった。 これほど読書に没頭したのは、本の世界に夢中になったのはいつ以来だろう。いやむしろ、ここで描かれた春高陸上部の一員となって一緒に彼らと過ごした時間があまりにもかけがえのない時間だった。 主人…

第52回江戸川乱歩賞受賞作。鏑木蓮は今年の鮎川哲也賞でも最終候補に残っていたので、まさかの同時受賞なんてこともあったかもしれない。そういう意味では既にある程度の力を備えていると思っていいんじゃないかと。 「ダモイ」とは「帰郷」のこと。第二次世…

『一瞬の風になれ 1 イチニツイテ』佐藤多佳子 【bk1】 『一瞬の風になれ 2 ヨウイ』佐藤多佳子 【bk1】翌日のことを考えて2巻で止めるのがこれほど苦しかった小説はない。今日も朝は眠かったが電車で3巻読み始めたら完全に眠気がとんだ。あー、もう最高！。…

『東京ダモイ』鏑木蓮 【bk1】 東京ダモイ作者: 鏑木蓮出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/08/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (24件) を見る

『アハ！体験』茂木健一郎監修 【bk1】遂に本でも出たか。やりたいけど本だと一回やったら用済みだからなあ。PSPだけじゃなくDSでもソフトで出てくれりゃいいのに。 わかった瞬間、頭がよくなる アハ!体験 4つの間違い探し作者: 茂木健一郎出版社/メーカー: …

第16回鮎川哲也賞受賞作。某所で御大が「傑作です」と言い切ったからかなり楽しみにしつつ読んだ。 東都大学解剖学研究室での解剖実習中に遺体から摘出された謎のチューブ。その中には、「園部よ、私は帰ってきた」という解剖学教授に対する脅迫状とも取れる…

『灰色の魂』フィリップ・クローデル 【bk1】某所で知った作品なんですが、フランスミステリ、というかほとんど純文学に近い本みたい。ただ、結構トリッキーなことはしている。本国フランスでは映画化もされてる。みすず書房だったからノーチェックだったな…

『一瞬の風になれ 3 ドン』佐藤多佳子 【bk1】やっと三巻が出た！。いくぜ一気読み！。ああ、至福。 一瞬の風になれ 第三部 -ドン-作者: 佐藤多佳子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/10/25メディア: 単行本 クリック: 24回この商品を含むブログ (244件) …